【別邸たてしな薫風 宿泊記】夏の蓼科で客室温泉付き和室と絶品会席に大満足した話

宿泊レポート

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「蓼科って、こんなに良い場所だったの?」

夏に夫婦で訪れた長野県・蓼科。もともとは気軽に温泉旅行でも、くらいの感覚で予約したのですが、宿のクオリティが予想をはるかに超えていて、正直かなり驚きました。

今回泊まったのは、蓼科高原にある別邸たてしな薫風。名前からして雰囲気が良さそうで選んだのですが、これが大正解。全室に温泉が付いた和室、信州の食材を活かした本格会席料理、和モダンな建物の空気感……どれをとっても記憶に残る滞在になりました。

この記事では、実際に宿泊した体験をもとに、客室・温泉・夕食・朝食をリアルにレポートします。蓼科旅行の宿選びで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。


別邸たてしな薫風の基本情報

まず、宿の基本情報をまとめておきます。

項目内容
宿名別邸たてしな薫風
エリア長野県茅野市 蓼科高原
電車アクセスJR茅野駅 → 諏訪バス(北八ヶ岳ロープウェイ行き)→ 桜ヶ丘バス停 → 徒歩約7分
車アクセス茅野駅より約40分
駐車場無料(10台)・予約不要
公式サイトhttps://www.bettei-kaorukaze.com/

温泉は蓼科三室源泉を使用。長野県内で唯一の高温酸性泉ということで、泉質へのこだわりも感じます。料金は2名1室での利用で1人2万円台〜というレンジ(時期やプランによって異なります)。

「ちょっと特別な旅をしたい」という方の予算感に合う宿だと思います!


到着・外観〜竹林に囲まれた和モダンな佇まい

宿に到着したのは夕方。日が落ちはじめた時間帯でしたが、それが逆に良かったです。

足元にはランタン風のスポットライトが並び、竹林を背景にした黒基調の建物がライトアップされている。その光景を見た瞬間、「あ、今回の宿、当たりだ」と確信しました。

SNSで映えるとか映えないとかを抜きにして、純粋に「格好いい」と思える外観。それだけで旅の期待値が一気に上がりました。

チェックイン時のスタッフの方の対応も丁寧で、温泉の利用時間や食事の流れなどを分かりやすく説明していただきました。「ウェルカムドリンクをどうぞ」という心遣いもあり、最初から居心地の良さを感じることができました。


客室レビュー〜畳の落ち着きと和モダンなデザインが共存

お部屋に入って最初に感じたのは「広い、そして落ち着く」という感覚です。

畳敷きの広めの和室に、木製のローテーブルとラタン素材の椅子がセットされています。完全に畳に座るのではなく、椅子に腰を下ろしてゆっくりできる設計なのがポイント。旅館に慣れていない方でも過ごしやすいと思います。

窓の外には蓼科の緑が広がっており、その景色を眺めながら座っているだけで気持ちがほどけていくような感覚がありました。

洗面台のデザインも凝っていて、丸みのある陶器のシンクとモザイクタイルのアクセントが印象的。アメニティもヘアケア系まで揃っていたので、急いで何かを買い足す必要はありませんでした。

客室内の温泉(内湯)が最大の魅力

このお宿の一番の魅力は、なんといっても客室内に温泉(内湯)があることです。

石張りの浴槽にお湯が張られていて、部屋にいながら好きなタイミングで温泉に入れる。これは本当に贅沢です。

大浴場がいくら良くても、「混んでいるかな」「タイミング的に入りにくいな」と気を使うことはゼロにはなりません。でも客室内に温泉があれば、夫婦のペースで気兼ねなく入れる。しかも24時間好きなタイミングで。これが個人的には最高でした。

「深夜にもう一回入ろうか」「朝起き抜けにひとっ風呂」という使い方ができるのは、温泉付き客室ならではの楽しみです!


温泉レビュー〜長野県内唯一の高温酸性泉

別邸たてしな薫風の温泉は蓼科三室源泉。聞けば、長野県内で唯一の高温酸性泉だそうです。

酸性泉は肌の余分なタンパク質を除去する作用があり、さっぱりとした入浴感が特徴の泉質です。実際に入ってみると、肌がじんわり温まってくる感覚があり、「ただのお湯と違う」という実感が確かにありました。

客室内湯のほかに館内の大浴場・露天風呂も無料で利用可能です。

大浴場と露天風呂にはそれぞれ入りに行きましたが、蓼科の緑に囲まれながらの露天風呂は格別でした。夜は虫の声を聞きながら、朝は澄んだ高原の空気を感じながら。ぼーっとお湯に浸かっているだけで「来て良かった」という気持ちが湧いてきます。

なお、酸性泉は刺激が強めの泉質でもあるため、長時間の入浴や肌に傷がある状態での利用は控えめにした方が安心です。私は一回の入浴を20〜30分程度にして、一日に何度か入るスタイルで楽しみました。


夕食レビュー〜「涼夏のお献立」が本気すぎた

今回の宿泊で、個人的に一番テンションが上がったのが夕食です。

夕食は「涼夏のお献立」と題された信州会席。料理長の名前入りで献立表が置かれており、それだけで「本気だな」という気持ちになります。

食前酒〜舞姫酒造のかりん酒

最初に出てきたのが、信州・諏訪に蔵を構える舞姫酒造のかりん酒。甘すぎず、かりんの香りが上品に漂う一杯で、「さあ、夕食が始まるぞ」という気持ちにさせてくれました。お酒が得意でない方でも飲みやすいと思います。

旬彩(前菜)

ガラスの器に涼しげに盛られた前菜の盛り合わせ。

  • 無花果の胡麻クリーム
  • 丸十(さつまいも)のレモン煮
  • 川海老の唐揚げ
  • 新海老豆冨
  • そば茶豆腐
  • 白瓜の電干し

夏らしい食材を多彩に使い分けた前菜で、見た目の美しさと涼しさが同居しています。一口食べるたびに「これ何だろう」と楽しみながら食べられる、料理というよりアートに近い一皿でした。

涼ざ(鰻のちらし寿司)

こちらは写真を撮り忘れてしまいましたが、個人的にはここでご飯が出てくるのは珍しいなと感じました。うなぎも惜しみなく使われており、とても美味しかったです。

椀物(お吸い物)

蓋を開けた瞬間にゆずの香りがふわっと広がります。

夏の会席料理の主役といえば鱧(はも)。丁寧な骨切りが施された鱧の引き鱠は、口の中でほどけるような食感。わさびとのバランスも絶妙で、日本酒を一口飲みたくなる美味しさでした。

野菜も入って澄んだ出汁のお吸い物。会席の椀物としてこのクオリティが出てくるなら、もうそれだけで十分という感じです。

造り(お刺身)

凝った器の上に盛られたお刺身の盛り合わせ。見た目の演出が印象的で、器ひとつとっても宿のこだわりが伝わってきました。

焼物〜鮎の塩焼き

信州といえば川魚、川魚といえば鮎。丁寧に塩焼きにされた鮎が、青磁の器に乗って登場しました。

頭から尻尾まで全部食べられる鮎の塩焼きは、ほろ苦い内臓の風味がまたたまりません。「川の香りがする」と夫も感動していました。鮎が苦手な方もいると思いますが、信州でこのクオリティの鮎を食べる体験は、旅行の思い出としても価値があると思います。

進肴

黒いプレートに映える、薄切り牛肉の野菜巻き。信州牛を使ったと思われる肉はしっとりと柔らかく、中に野菜を巻き込んで断面も美しい一品です。食用花やマイクロハーブ、鮮やかな彩りが添えられており、「料理というより絵みたいだな」と思わずうっとり。

一緒に運ばれてきた小さなカップには、冷たいポタージュスープ。ひとくち飲むと、優しい旨みがスッと広がります。2種類のソースも用意されており、好みに合わせて肉との組み合わせを楽しめる仕掛けが憎いです。

焼物の鮎の後に出てきたこの進肴は、肉と野菜、冷たいスープのコントラストで、コース全体のテンポを気持ちよくリセットしてくれました。

〆のご飯と揚げ物

夏野菜を使ったさっぱりとした煮物と、揚げたてのかき揚げ・オクラの天ぷら。大量の揚げ物ではなく、ちょうど良いバランスで提供されるのが品の良さを感じさせます。

信州のお米を使ったご飯は、シンプルだからこそお米の甘さが際立ちます。

デザート

最後はフルーツゼリーとコーヒーで締め。お腹も心も大満足でした。

全部で10品以上のコースですが、品数が多くてもひとつひとつが「食べさせられている」感じではなく、次の皿が楽しみになるペース配分で提供されました。これは料理の腕だけでなく、提供のタイミングを含めたサービス全体の質の高さだと思います。


朝食レビュー〜竹かご膳で始まる気持ちの良い朝

夕食があれだけ豪華だったので、正直朝食はどうかな?と思っていたのですが、こちらも十分でした。

竹の組み子細工が美しいかごの中に、焼き鮭・玉子焼き・煮物が収まり、そこに白ご飯・お味噌汁・漬物と各種小鉢が加わる和食スタイル。

量としては「旅館の朝食あるある」な食べきれない大盛りではなく、夕食をしっかり食べた翌朝にちょうど良いバランス感。朝ごはんを残してしまうのが申し訳ないと思う派の人間には、このくらいが正直ありがたかったです。

朝食後にもう一度温泉に浸かって、チェックアウトに向けてのんびり支度。なんとも贅沢な時間の使い方ができました。


まとめ〜こんな人におすすめしたい宿です

ロビー(公式サイトから引用)

別邸たてしな薫風を一言で表すなら、「外れのない、気持ちの良い本格旅館」です。

料理・温泉・部屋・接客、どれかが突出して良いというより、全体のレベルが高く整っている印象。1泊で「特別感のある旅をした」という満足感がしっかりと得られます。

特に夫婦旅行・カップル旅行にはおすすめです。

客室に温泉が付いているということは、旅行中のプライベートな時間を大切にしたい方にとってとても重要なポイント。大浴場で他のお客さんと鉢合わせることを気にせず、二人のペースで温泉を楽しめる環境は、「記念旅行」「ちょっと特別な旅」にも向いています。

蓼科は東京・名古屋どちらからも車でアクセス可能なエリア。公共交通でもJR茅野駅からバス利用で到達できます。

周辺には蓼科湖や御射鹿池(みしゃかいけ)などの観光スポットもあるため、1泊2日で蓼科を満喫する旅のベースとしても最適な立地です。

「そこそこ良い旅館ではなく、ちゃんと良い旅館に泊まりたい」という方に、自信を持っておすすめできる一軒です!


この記事の内容は実際の宿泊体験(2024年7月)をもとに執筆しています。料金・プラン・サービス内容は変更になる場合があるため、最新情報は公式サイトまたは各予約サイトでご確認ください。

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